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Nordost Odin vs Crystal Cable AbsoluteDream 比較レビュー(愛知のSさん)

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 写真は自分がインコネの頂点を競うと思うのが、Nordost Odin2Odin、Crystal Cable AbsoluteDream interconnectの3本です。少し前になるのですが、ご縁があり愛知県のSさんに写真のNordost OdinとCrystal Cable AbsoluteDreamを聴き比べての感想を頂いたので、有り難くブログに転載させて頂きました。ちなみに、Sさんは送り出しにPCトラポ(Mac)をお使いで、SPはJBL S-5500。ケーブルとかも吟味されていらっしゃいます。

 

Odin2_absolutedream

 

 一聴してわかる明瞭感も勿論ですが、音像の立体感、表情などの情報量もOdinに比べAbsoluteDreamのほうが僅かに勝っているように感じました。 また音場の拡がり方は、確かに前後方向はAbsoluteDreamに分があり、左右はOdinには及ばないとしても僅かな差のように思えました。

 

 ただ空間表現については方向性が違うもののようにも感じられ、AbsoluteDreamがステージの中に独立した音像を描き分けているのに対し、Odinはある程度音場としての一体感が目立つように見受けられました。

 

 大きく違うように感じられたのは低域の描き方で、AbsoluteDreamがここでも緻密に描写するのに対して、Odinは良く言えば量感のある、悪く言えば緩い低域が特徴に思えます。(低域の量自体はどちらも同程度でしょうけど)

 

 こうやって挙げていくとAbsoluteDreamのほうが好ましいようにも見えますし、曲によってはAbsoluteDreamのほうに感銘を受ける場面も少なくはなかったのですが、Odinでは曲によってはスピーカーが消えたように聴こえました。一方でAbsoluteDreamでは最後までスピーカーの存在感が消えませんでした。この点だけに限って言ってもAbsoluteDreamは惜しいところまで来ていたのですが、どうしてもOdinのレベルには及びませんでした。音像が明瞭すぎることが仇となったのかもしれませんが……。

 元々使用スピーカーがホーンツィーターのJBLだからなのか、いわゆるスピーカーが消えるという感じがいままでどうしても難しいものがあって諦めていたところがあるのですけど、Odinを繋いだところあっさりと達成できてしまいました。どちらのケーブルも半端じゃない能力ですので、他の箇所の調整次第でどうとでも出来るのでしょうけど。。。

 

<補足コメント>

 

改めてレビューを見返して、OdinやADを聴いたことある人向けの記述となってしまっている気がしましたので、多少補足したいと思います。

 

両者の最も特徴的な違いは、背景の空気感、全体の雰囲気に現れてると感じました。Odinは個々の音像自体はNordostらしい明瞭感のあるものですが、背景の表現は下位モデルと違い、ゆったりとした有機的な表現で、それが全体の印象として支配的なのが特徴であると思います。実際に聴くとNordostのブランドからイメージされるよりもずっと有機的な表現で、そこに驚きはあるかと。ただその表現がために低域の緩さは免れなかったんじゃないかと解釈していましたが、messaさんのレビューを読むとOdin2では低域の緩さは改善されているようで、やはりOdin2は突き抜けた化け物のようですね。

ADは音像はもちろん、背景の隅々まで徹底的にビビットで、全体の印象も細密となるかと思います。音場の境い目が明確に聞き分けられるほどの緻密な描写はちょっと驚異的でした。そこまで徹底的ですと性能面での貢献度は確かにOdinを凌ぐと捉えるべきなのかもしれません。

 

 ただADはシステムへの貢献度が高い分だけ、多少支配的な面もあるように見受けられました。非常に高いレベルのバランスはあるのですが、どうしても全体をADの個性にしてしまうような傾向があるという印象でした。Odinですとシステムの音にOdinの味を加える印象でしたので、比較すればOdinのが機材を選ばず合わせやすい傾向はあるのかなと感じます。

 

 短期間で非常に的確なレビューを頂いたのでさすがSさん!と驚きました。自分はN802->YG Sonjaで比較的音場が得意なスピーカーだったので、JBLでの感想はとても興味深かったです。当方も新しく導入したOdin2のインコネスピーカーケーブルが落ち着いてきたタイミングでじっくり聴き比べていたのですが、ほとんど同じ印象(後ほどレビューしますね)でした。コメントの方に補足コメントも頂きましたので、本文に追記させて頂きました。今回は貴重なレポをブログに掲載させて頂けて本当に感謝です>Sさん!


Nordost Odin2 vs Odin vs Crystal Cable Absolute Dream 3本勝負!比較レビュー

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 前回に引き続きまして、Nordost Odin2Odin、Crystal Cable AbsoluteDream interconnectの3本です。この3本は空間描写・音像・スピード&キレ・レンジ・解像度・情報量・S/Nなど全ての項目でトップクラスと思われ、性能的にはかなり拮抗しています。取り回しやセッティングにデリケートなところも同じ印象で、この点は環境に負けずにパフォーマンスを発揮するオーグライン自分のなかでは何時でも安心&困ったときの駆け込み寺)などと違って注意が必要ですね。

 新しく導入したOdin2インコネOdin2スピーカーケーブルが落ち着いてきたタイミングでじっくり聴き比べていたので、遅くなりましたがレビューしておきますね。

 

Odin2_absolutedream

 

【外観など】
写真の内側から、Crystalcable Absolute Dream(AD)、Odin、Odin2です。端子はADとOdinがフルテックのカスタム?品で、Odin2がオリジナル端子。3本共にスタビラーザー(飾り?)が付いていて、ADは動きます。Odin2は2個に増えていますが、音質的な意味があるかは?です。ADは一番細くて柔らかい針金のような感じ。Odin2はOdinより少し太くなっていますが、3本共に取り回しは楽なタイプ。

 

【構造】
Nordost Odin/Odin2:Dual Micro Mono-Filament(エレクトリのHP)で、中央のスペーサーにらせん状に巻き付けている構造です。Odin: 8 x 23 AWG silver over 99.99999% OFC/Odin2:10 x 23 AWG Silver-plated 99.999999% solid core OFC と共に銀メッキ無酸素銅線ですが、Odin2は線が増えていて比べると太くなっています。

Crystalcable Absolute Dream:構造は全て同じようなので、AbsoluteDream電源ケーブルのレビューの参照下さい。中心に導体の単結晶銀の単線。周りを銀メッキの単結晶銅線と金メッキの単結晶銀線で2重にシールド。シールド線でケーブル作れそうな贅沢な仕様です。

 

【音質傾向】
 エージングも兼ねてOdin2固定の状態でずっと聴いていました。厳しい条件ですが、ここからOdin/ADに戻してチェックしています。すぐに聴くと寝ぼけた音だったので、DACの機能で数分エージングかけてチェック開始。

 


Nordost ODIN Analog Interconnects

Celine Dion『A NEW DAY HAS COME』   (SACDから)
  これはこれで上品で良い感じ。低域とか形はぼけるが、塊感はある。ボーカルの音像はやや大きい。キレや彫りの深さは少し失われる。S/Nはやや落ちる。比べれば、ややCoolでモノトーン気味だが、ほぼニュートラルな印象でスパッと広がる空間と高域の伸びとキャラが合う。

Gloria Estefan  Greatest Hits (5.1chじゃない初期のSACD)
 レンジはやや高域よりになる。空間の広がりがやや落ちている。リズム感は遜色ない。音像も少し弱いが、ボーカルの感じは主役が目立つ感じで悪くない。

美空ひばり オリジナルベスト50 (川の流れのように/愛燦燦)
 Odin2と比べると定位が少し甘くなる。立体感が落ちる。ただ、上質で品のある音で雰囲気がある。ボーカルの実体感は保っている。空間の広がりは、やや狭い。むしろ主役が引き立つ印象。

寺井尚子 ライムライト (素晴らしいジャズバイオリン)
 響きはきれいで上品。少しモノトーンというかエモーショナルな感じは薄くなる。ただ、これはこれで雰囲気いい。音は軽やか。弦の響きも良く厳しい感じは薄くなって、上品な方向になる。

Rodrigo Y Gabriela (凄いギターデュオ。ギター2本だけとは思えない演奏)
 音は軽めになる。低域も音像の彫りの深さも浅くなる。しかし、キレは十分。弦の響きもきれいで、やはり少し上品な印象。

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルですが、とても心に沁みます)
 こういう曲だとグッとくる。上品で丁寧な感じが説得力を増す。フロアでの音の反射まで分かるような感じは無くなっているが、ボーカルがスポットライトを浴びたように引き立ち魅力的になる。

 

Crystal cable Absolute Dream Interconnect cables

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルですが、とても心に沁みます)
 音が豊かで一気にカラフルになり驚く。色彩感が高く非常に明瞭。音像の彫りの深さはOdinより深くなる。響きはやや増す。力感もある。フロアーの反射やピアノのハンマーが動く音とかは、あまり分からなくなる。一方で、主役がより引き立ち魅力的に。Odinより音像は前に来る。温度感はOdin2と同じレベルだが、音像はより強く力感がある。

Rodrigo Y Gabriela (凄いギターデュオ。とてもギター2本だけとは思えない)
 Odinより力感ある。最低域までしっかり力感があって楽しい。Odin2までは達しないが、低域はOdinを凌ぐ印象。色彩感はやはり高く、弦の響きが鮮やか。Odinよりごく僅かだがスピード感や分解能は劣るかも知れない。ただ、力感はあってキレは良い。

寺井尚子 ライムライト (素晴らしいジャズバイオリン)
 響きがきれいで魅力的。バイオリンも鮮烈で激しさはしっかり伝わってくるが、キツイ音では無く鮮やかで艶やか。シンバルは分かりやすくなる。スポットライトがあたるように、主役が引く立つ感じがある。

美空ひばり オリジナルベスト50 (川の流れのように/愛燦燦)
 空間は十分に広い。音場表現は、Odinと同じレベルだがOdinより少し音が前に来て音像よりになっている。立体感はOdinより少し良いかも。温度感もOdinより少し高めになる。レンジは高域の伸びは変わらず、最低域の沈み込みはOdinより深い。

Celine Dion『A NEW DAY HAS COME』   (SACDから)
 Odin2ほどではないが、最低域はOdinより沈む。塊感・力感はあるので迫力は増す。OdinもADも高域は伸びきっているので、最低域が沈む分だけレンジは低域よりに感じる。S/Nや細部というか些末な部分の分解能はOdinより僅かに劣るか?しかし、その分は主役が引き立つ。Odinに比べて空間は前後はわずかに狭いが前後はむしろ良く、音像が前に来る感じで迫力ある。

Gloria Estefan  Greatest Hits (5.1chじゃない初期のSACD)
 空間はodinに負けていない。左右はやや狭いかも知れないが、前後はやや広がる印象。情報量はあるが、分解能はOdinと比べ僅かに劣るかも。しかし、音は前に来る感じで、力感もありノリが非常に良く、ラテン音楽には最高!聴いていてとても楽しい。

 

Nordost ODIN 2 Analog Interconnects

美空ひばり オリジナルベスト50 (川の流れのように/愛燦燦)
 イントロから鳥肌レベル。空間は広がりきっている。ひばりの歌声は繊細。Odinよりさらに空間が広くなり驚く。ボーカルもOdinより立体的になり実体感が明らかに増す。音が前にきて満ちる。S/Nあがりバックグラウンドがさがるため音の深みが増し、歌い出しはボーカルが漆黒の闇からポッと浮かび上がる感じになる。

Rodrigo Y Gabriela (凄いギターデュオ。ギター2本だけとは思えない演奏)
 音の深さが違う。甘美に。ODIN/ADより早いかも。情報量は増え、分解能も増している。S/Nは少し上になり、音に深みが出る。沈み込みはADと同じくらい。重量感は程々で、スパッと音が出る。低域のタメ・キレははっきり。

寺井尚子 ライムライト (素晴らしいジャズバイオリン)
 立体感増す。特に周辺部や細部の立体感や存在感が増す。ODIN/ADとスピードは同じ。弦の響きは甘美。厳しさも程よくでる。ピアノは踊るように。ドラムとシンバルも早くよりリアルに。分離良い。音の立ち上がり立ち下がりは、より早くなる印象。

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルですが、とても心に沁みます)
 ビアノの響きはきれい。ボーカルはよりリアル。音色はOdinとほぼ同じだが、温度感は僅かに高い。ハンマーの動き、息づかい分かる。フロアーに反射した音まで分かる感じ。ボーカルはADより少し前に出る。音像の大きさは自然。

Celine Dion『A NEW DAY HAS COME』   (SACDから)
 最低域まで出て形もシッカリ。音数が多く音圧も高いが細部まで描写が崩れない。

Gloria Estefan  Greatest Hits (5.1chじゃない初期のSACD)
 キレ・リズム感素晴らしく言うこと無い。

 

【まとめ】
# Nordost ODIN 2 Analog Interconnects
 性能的には、Odin2の進化は凄いと思います。OdinはADに最低域の沈み込みなど負けていましたが、軽く抜き返しました。限界かと思われた空間表現もさらに広がっています。S/Nと解像度・分解力も上がり、情報量の多さを生かし切っている印象で、漆黒の闇から音像が浮かび上がる様子が素晴らしい。また、スピード・キレをOdinと互角以上としながらも、温度感や色彩感を良くしているのが驚異的。そのおかげで、音像表現が一段良くなっていました。
 弱点としては、Odinと同じでシステムのアラを暴くこと、性能の凄さを発揮するためにシステムの要求水準が高いことぐらいでしょうか。今回のバージョンアップで、ハイスピード&音場系の雄として性能を極め音像表現もAbsoluteDreamに拮抗出来るパワーを得ています。購入前に「Odinも凄いけど、Odin2の進化は素晴らしいよ!」って言われたのを思い出しました。

 

# Nordost ODIN Analog Interconnects
 Odin2と比べてしまうと最低域の伸びやS/N・分離能、情報量など、やはり差はありシステムが追い込まれるほどに差が開く印象です。ADと比べても最低域の伸びやキレは一歩後退し、Odin2と比べても淡泊な描写に感じることは事実。しかし、空間表現を極め絶対的な性能により音像表現も素晴らしいレベルであり、絶対的な性能ではADと互角なレベル。雄大に広がり、品位のある音が空間に満ちる様は素晴らしいです。もちろん、ADに比べるとストイックなイメージで、Odin2と同じくメインで使うとシステムのアラを暴きます。しかし、プリ-パワー間で黒子的に使い底上げすることも可能で、使い勝手は良いかも。
 発売から年数がたっても絶対的なパファーマンスはハイレベルであることに変わりなく、ハイスピード&音場系の雄として絶大な性能を誇り音像表現も素晴らしいレベル。上質で品位のある空間表現は魅力的で、趣のある繊細な描写はコレはコレで良いな!と思わせるケーブルです。

 

# Crystal cable Absolute Dream Interconnect cables
 明るさのピークを伸ばしコントラストをあげるような感じで、非常にクリアで色彩感が豊か。とてもカラフルです。Crystalcableのショップ(Nordostの正規代理店でもある)の方から、「Odinはモノトーンで音楽が楽しく無いから、AbsoluteDreamがお勧めだよ!」って言われたけど、確かにADを前にするとOdinがモノトーンに感じるレベル。
 空間は左右はOdinに比べやや狭いですが前後はむしろ上回っており互角です。音像の立体感はOdinを上回り、ボーカルの存在感はOdin2と互角以上なレベル。S/Nと分離能はややOdinに比べて後退する印象ですが、その分はスポットライトがあたるように主役が引き立ち魅惑的。レンジも最低域の沈み込みはOdinを上回り、力感もOdin2よりありますね。
 弱点はカラフルなので、煌びやかになりやすいところでしょうか。絶対的な性能としてはOdinと互角だと思うので、この実体感の強さはキャラ的な要素が影響していると思います。また、システムのアラも暴きますが、自己主張の強いタイプであり相性も出やすいかと。とは言え、ここまで音像と実体感が強く、空間描写もスピードもOdinと競えるケーブルは希有なのでは無いでしょうか。Odin2で耳が慣れても魅惑的なケーブルです。

電源ケーブル 3本勝負!Nordost Valhalla2 TYR2、Augline Horus NEO (Kazutoさまレビュー)

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先日ブログにコメント頂き色々と交流させて頂いているKazutoさまから、電源ケーブルのレビューを頂きました!Nordost Valhalla2 & TYR2とAugline Horus NEO(輸出仕様)という楽しみな対決です(^^)/

 

Kazuto2

 

Kazutoさまは、3年程前にB&W 802diamondを導入されてオーディオ沼に突撃。現在は凄まじいパワーで電線病を極めようとされています。専用分電盤は完成済みで、なんとマイ電柱も施工進行中とか!?...うらやましい。

 

Kazuto1

 

 

写真も頂いたのですが、センス良くセッティングされていてシステムの写真を見るだけで音が良さそう!な雰囲気です。ホントに機器も素晴らしく、かなり吟味されて選ばれたのが想像出来ますね。それでは、以下レビューです(^^)/

 

プリアンプのCHプレシジョン L1の電源ケーブル選びに多くのケーブルを集め試聴する機会がありましたので、その中でNordost  Valhalla2とTYR2そしてオーグラインHorusNEO+α(ターミネーター付き)の3本について比較レポートさせていただきます。

 

1)Nordost Valhalla2 power cord
 音像はオーグラインより締まりがありやや小さめ、繊細な中高域の高い情報量と相まってそれぞれの音像の分離感はオーグラインより良い感じです。透明な広い音場にしっかりと分離した音像が精密に定位し、3次元的空間表現はオーグラインより優れていると思います。

 オーグラインと比べると音の線は細く・温度感は低め・低域の沈み込みは浅く量感もやや不足気味、その分低域の解像度では優り・音のスピード感は良く、リズムが正確に聴こえます。音場はスピーカーを結んだ線の奥に広がり前に音像は出てこないので、緻密に構成されたステージから少し離れた距離感で分析的に音楽を聴く感じです。

 

2)Augline HorusNEO+α(ターミネーター付き) 電源ケーブル(輸出仕様)
 音像はValhalla2よりやや大きめながら、立体感・力感・実体感のある濃い音像で、温度感は高め・低域の沈み込みは深く、やや緩い低域が膨らみやスケール感を与えてくれます。細部まで見通せる精密感や音のスピード感はValhalla2がやや優りますが、オーグラインでは音によりタメ?がある感じで躍動感ある鳴り方に聴こえます。

 またValhalla2が透明感ある音場だとすれば、オーグラインはもう少し密度のある濃い感じで空間の広さはほぼ同じながら、スピーカーより前方にも音場は拡がりそこに実在感ある音像で音楽が躍動感をもって鳴るので、聴いていて自然と感情が高まり、ステージに引き込まれていく感じです。

 

3)Nordost TYR2 power cord
 3本の中では音像は最も大きく、音の線はやや太め・温度感はニュートラル・低域の沈み込みはValhalla2並で高域はValhalla2ほど伸びませんが、良い意味で音に緩さがあり低域の量感はValhalla2よりありますし、バランス良く音楽をゆったり鳴らせます。音場の広さは他の2本に遜色ありませんが、スピード感リズム感はやや劣る感じ・音像は薄く実体感は少なく、音像の分離感も良くないので音場が不明瞭に感じます、TYR2はValhalla2の1つ下位モデルですが性格はかなり違うようです。

 音色的にはValhalla2とオーグラインの中間くらいに位置する感じで、音像重視で先鋭感を上げ過ぎたシステムから緊張感をとってフワッと音を広げて鳴らすような使い方には良いと思います。刺激的な音は出さない良いケーブルだと思いますが、ただValhalla2やオーグラインHorusNEO+α(ターミネーター付き)と比べてしまうと正直少し物足りない感じがしてしまいます。

 

【まとめ】 
 Nordost  Valhalla2とオーグライン HorusNEO+α(ターミネーター付き)は質的には同等のレベルにある製品だと思いますが、出てくる音色や音楽の鳴らし方はかなり方向性が違うので、自分のシステム、聴く音楽の種類、また自分自身の音楽への向き合い方で人によって選択が変わると思います。
 実際に試聴に使った北欧のポップス女性ボーカル物では、北欧の空気感とValhalla2のキャラとがはまり過ぎるくらいにはまってValhalla2が良かったですが、逆にオーケストラで春の祭典など爆発的低域の入った曲を聴くと、やはり音楽を熱く感じさせてくるオーグラインが良い感じで、なかなか選択に迷いました。最終的にはプリの電源ケーブルにオーグラインを選択しました。

 

Kazutoさまのレビューは、自分がValhalla2を試聴した時の印象に近くTYR2と合わせて分かりやすく読み応えがありました。なお、Auglineのデモ機はターミネーター部分がアタッチメントになっており、届いた製品版(ターミネーター内蔵)では、試聴機と比べ解像度上がったようです。自分はオーグライン多用していて、慣れちゃっている部分があるのですが、改めてレビュー拝見して再確認する部分もあり興味深く拝読させて頂きました。今回は、素晴らしいレビュー感謝です。>Kazutoさま

LINN Klimax DS 3世代比較レポ ~DS/K、DS2、DS3~

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 新しいDS3が発表されたLINN Klimax DSです。言わずもがなですが、2007年に登場したPCオーディオの先駆けであり現在もトップ争いをしているネットワークプレイヤーの雄ですね。今回のバージョンアップでは、DACが刷新され使用されているチップがWolfson WM8741から旭化成VERITA AK4497EQに変更になると聞いて、旧モデルが無くなる前に聴いておかねば!と試聴に出かけ、3世代のDSをじっくり聞き比べたのでレビューしておきますね(^^)/

 

Soundcreate2

 

聞き比べたのは以下のモデル。見た目は一緒(違いはDS/KにExakt Link 端子が無いだけ)です。簡単に各アップデートの履歴もまとめておきました。私が解説するのもアレですが。。

  • Klimax DS/K 参考資料
    クロックシステムの変更によるジッターの低減、電源レギュレーターの搭載、出力にトランスの変更&強化を行った日本限定モデル。2011年登場。

  • Klimax DS/2 参考資料 
    クロックシステムの変更によるジッターの低減、DAC基板とレイアウトの刷新。Exakt Link 端子の追加。2015/04 登場。

  • Klimax DS/3 参考資料
    各回路に対する電源供給の強化に加えて、D/A変換プロセス直前でのデジタルデータ最適化や「KATALYST」という新DACアーキテクチャーを開発し回路を一新。DACチップも旭化成VERITA AK4497EQに変更。2016/10登場。

 

Soundcreate

 

 予約して伺ったのは、Linnならココでしょ!と思い銀座のS店。担当して下さったのはIさんで、とても対応がスマートな方でした。試聴時のシステムは、スピーカーが最新のB&W 803 D3、プリメインのOctave V80SEとシンプルなシステム。持参したいつものCDをリッピングして頂きました。繋いでいる順番もあって、DS2->DS3->DS/K->DS3と試聴しています。ただ、803D3がまだ新しい為かV80SE(素敵なプリメインですよ!)だと鳴らし切れていない感じがしました。DS2はトップバッターのため少し辛口な印象になっていますm(_ _)m

 

Klimax DS2
 セッティングの影響が強いと思うが、音場は後方展開で音が前に来ない。左右は十分広い。低域出て無く腰高で高域の伸びもイマイチな印象だが、アンプとスピーカーのエージングの問題かも。温度感は低くないがOctaveの影響かも。力感なくキレも悪い。前の音と次の音が被る。情報量は感じるが、音の分離が悪いため解像度イマイチで、音像はわかりにくい。ボーカルの質感は悪くないが、定位もあまり良くない。特に音数が多いとダメになる。S/Nは凄いとまでは感じず。。。

 

Klimax DS3
 出だしからDS2より明らかに良く別物。さっき聴いたのはKlimaxDS2じゃなくてAccurateだったのでは???と思うほど。音場が後方展開なのは同じだが、少しは音が前に来るようになる。左右はDS2と同じく十分広がる。ボーカルはシッカリしてきて音像も分かりやすくなる。ただ、立体感はまだ不足を感じる。解像度や情報量は一段上。S/Nも半~一段上な印象。レンジも上下に少し伸びて、力感やリズム感、躍動感も良くなっている。DS2より劣る部分も探してみたけど、特に発見出来ず。

 

Klimax DS/K
 DS/Kは望み薄かな?と思って聴き始めましたが、思ったより悪くないですね。S/NもDS3にかなり迫っている印象。音場はDS2より自然な感じだが、やはり音は前には来ない。左右も3台のなかでは狭く感じました。音像はDS3に比べてハッキリしなくなりますが、DS2と比べると大差無いような。DS3/DS2と比べて温度感も低めで解像度や情報量はDS2より少ない感じですが、そのためかスピード感はDS3と同じく十分な感じ。ただ、音数が多く早い曲だと処理しきれない印象は、DS2より強く感じました。

 

【まとめ】
 試聴レベルでは、DS/KとDS2はチューニングの違い程度に感じました。DS2は、情報量が増し音数が増えていますが、S/NはDS/Kとさほど違わないためKlimaxDSから想像する絶対的な静寂感は薄く感じました。また、温度感はDS/Kより高く感じるのですが、リズム感や躍動感はDS/Kと差を感じないので、DS3を聴いてしまうとバランスが悪いというか発展途上な感じが。。。個人的には、DS/Kの一歩下がって少しCoolに音楽を分析するような感じはKlimaxDSのイメージに合っているように思いました。サラブライトマンやKatherineJenkinsなどは、DS/Kと相性がかなり良かったです。もちろんDS2が優れている部分が多いと思うので、アンプ以下が変われば評価は逆転すると思いますが。

 対してDS3は、今までのKlimaxDSから一歩先に進んでいました。基本性能の底上げと共に、温度感や躍動感も改善しておりDS2で感じたちぐはぐな感じは払拭されていました。ここまで良くなるとDSに音楽の情熱性が感じられない的なネガティブなイメージも緩和されそうです。LinnがDS2の登場から僅か1年半でバージョンアップをしたのか分かるような気がしました。また、普通なら新機種出たらブルーな気分になりかねないですが、Linnはバージョンアップで常に最新モデルに進化可能なのも嬉しいポイントですね。

 店員のIさんのお話だと、やはりDS/KよりDS2の方が全体に優れているとのことでしたが、DS3が良すぎるとのこと。また、旭化成のDACはオープンで好きな部分だけ使える状態だったらDSに採用され、新しい「KATALYST」という新DACアーキテクチャーでDSは大幅な進化を遂げているとのことでした。聴き比べるとDS3は同じKlimaxとは思えないほど良くなっており、ここまで良いと家で鳴らしたらどうなのか気になっちゃいますね(^^;)

新 LINN Klimax DS 3 降臨!?

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 今回は2016年秋にモデルチェンジした、新しいLinn Klimax DS 3のレポです。前回、Klimax3世代(DS/K、DS2、DS3)の試聴をしたのですが、新しいDS3は思った以上の出来でした。そこで、今回は自宅で試させて頂いたのでdCS Scarlattiとの比較になります。

 相変わらずバタバタで前回からすっかり時間がたってしまいましたが、記事に出来てないネタはタップリあるので頑張って更新していきたいと思っています。相変わらずな調子ですが、本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

Klimaxds3

 

 見た目的にはDS/Kと一緒ですが、最新のLinn Klimax DS 3です。まさか自宅で試すことになるとは色んな意味で思っていませんでした(^^;) 今回は中古の出物があったDS/KとDS3です。先日お邪魔した銀座のS店のスマートな店員さんが、NASなど持参でセッティング下さいました。感謝!

 トップバッターはLinn Klimax DS/K 店頭で聴いたときはかなり好印象だったので、期待大です。良ければ、DS/Kを導入してDS3にアップデート。RENEW DS(旧基板を別な箱に入れて、2台目のDSになる)も…とか妄想しながら試聴開始。ちなみに、Scarlatti の DACをどかして試聴しています。

 

# Linn Klimax DS/K 

美空ひばり オリジナルベスト 50 (川の流れのように・愛燦々)
左右は十分に広がる。音は前には来ない。ステージは後方に展開する空間表現。音像の定位感は凄い。しかし、細部が出てない。音像の力感・存在感は弱い。情報量が足りないか。上下のレンジももう少し伸びが欲しいところ。S/Nはいい。

Gloria Estefan ベリー・ベスト (1-2-3 他)
けっこうキレはあり、スピード感はある。ただ、どうも静的でリズム感はイマイチ。なんかノリが悪い。演奏が打ち込みみたいな感じに。

Rodrigo Y Gabriela 
最低域の沈み込み浅い。分解能も低く団子になる。音も前に来ない。

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルのみ)
音像は大きいが、定位はビシッとして揺らぎない。サ行はやや目立つ。高域に少し響きがのるか???

Katherine Jenkins Ultimate Collection
スケール感はイマイチで、こぢんまりした印象に。音自体はきれいで、曲調にはあっている。

WANNA BE THE PIANO MAN (槇原敬之、Sowelu)
温度感まずまず。音色はややモノトーン気味。

エンヤ オールタイム・ベスト
可も無く不可も無く。音場は後方展開で、前には音が来ない。音が一気に来るとクオリティが落ちる。

 

…う~ん。なんか期待外れな感じでした。ご存じの通り端子部に張り出した屋根が邪魔で、電源ケーブルは純正でドーピング無しと言うこともあると思いますが。。。おかしいなぁ。

# Linn Klimax DS 3

美空ひばり オリジナルベスト 50 (川の流れのように・愛燦々)
体感上のS/NはDS/Kと同じくらいだが、音数は増えており実質的にS/N向上か。空間はDS/Kより左右に広がる。音が前に来ないのは、DS/Kとあまり変わらず。ボーカルの音像は深く濃くなり、実体感が良くなる。上下のレンジも少し広がっている印象。

Gloria Estefan ベリー・ベスト (1-2-3 他)
DS/Kよりリズム感はいい。ただ、箱庭的で中央に音が集まる感じがあるのと、やはり音が整いすぎて打ち込みみたいに感じる。どうにも演奏にノリノリな感じや熱気が感じられない。

Rodrigo Y Gabriela 
最低域の沈み込みは、DS/Kとあまり変わらない。ただ、情報量が増え細部まで出るようになっている。音はDS/Kより少し前に来る感じ。

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルのみ)
ボーカルはややかすれ気味の声になっている。

Katherine Jenkins Ultimate Collection
DS/Kに比べスケール感は大幅アップ。こういう曲だとかなり良い。

WANNA BE THE PIANO MAN (槇原敬之、Sowelu)
温度感もアップして、カラフルになっている。

エンヤ オールタイム・ベスト
音があまり前に来ないので包まれる感じは薄い。音が一気に来てもクオリティが下がる様子はない。

【まとめ】
 DS3はDS/Kより明らかに良いですが、もう一声欲しいところ。DSはトランスが内蔵されており、クリーン電源とか通さない方が良いみたいなので、Kojo fairly Mk2から壁コンに変えてみたところ、最低域は少し沈む感じに。ただ、奥行きは狭くなりイマイチ。他にアースを浮かしたり色々と変えていくと、けっこう変わるので電源回りには敏感なようです。また、今回はNASと直結なので、Hubを通すとまた良くなるとのこと。

 

 実際に家で聴かせて頂いて確かにDS3は凄いと思ったんですが、どうしてもリズム感や熱気が希薄なのが気になり、今回は導入を見送りました。dCS ScarlattiからLinn Klimax DS3に変更して、ラックがスッキリするか!?と思ったんですが、ダウンサイジングはかないませんでした(^^;)

『ザ・ケルン・コンサート』 キース・ジャレット SACD発売!

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 超有名なジャズピアノのKeith JarrettのKoln Concertです。上のリンクは、写真貼りたくてSHM-CDのリンクを使いました。このアルバムについて私が今さら言う必要もないと思いますが、超絶な名演(というか怪演?)ですよね。オーディオ的には、録音とかどうなの?という部分はあるかと思いますが、そんなこと関係無しに凄い!アルバムかと。

 超有名盤だけにSHM-CD盤とか何枚もCDは出ているのですが、なんと今回タワーレコード企画で、ECMのオリジナル・アナログ・マスターテープからSA-CDハイブリッド化されました!世界初だそうです。

 2017/3/8発売で、 【SACDハイブリッド】  ザ・ケルン・コンサート<タワーレコード限定/完全限定盤>から予約出来ます。ちょうど広告で、2017/2/10 までポイント15倍 & 5,000円(税込)以上で500円オフクーポン(タワーレコードって、あんまりセール無いですよね?)気になって、サイトのぞいて気が付きました。もちろん、さっそく予約。

 いつもは購入して聴き込んでから報告するのですが、ちょうどセールだったのと限定版なので無くなって、変なプレミア付く前にと思ってご紹介しました(^^)/ 

SanDisk SSD Extreme PRO 販売中止。。。

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 PC関連は移り変わり早いですね(^^;) 少し遅れましたが、MLCで10年保障をうたうSanDisk SSD Extreme PRO が、製造中止で後継もなく終了となったとのこと。追加どうしようかなぁ…と思っている間に、高容量から在庫ほぼ無くなって来たみたいなのでご報告を。

 先日、Macのシステムを一式お借りして新たにSSD/HDDをいくつか試したんですが、SATAだと一番良さそうです。価格は以前にご紹介した時が最安値だったようで、昨年の秋から価格高騰したまま。。。追加購入はかなり躊躇したんですが、入手出来る時にと思い自分も購入しました。ちなみにAmazonでは、マーケットプレイスしか取り扱い無いようです。もし購入される場合は、(コレに限らずですが)どのマーケットプレイスから購入するかは慎重にお願いします。

オーディオ用 PC関連 アナログ電源まとめ(^^)/

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 先日、愛知のSさんからMac bookpro 一式をお借りしてじっくり聴かせて頂いたんですが、やはりPCオーディオでも電源が非常に重要。外付けドライブや周辺機器もオーディオ用の電源(アナログ電源化)は必須だと思いました。各社のキャラもあるようですが、とりあえず欲しい電圧と電流をラインラップしているかが大事なところ。比較的ニッチな部分みたいで、ガレージメーカー系が多く、まとまって紹介しているところが見つからなかったので、備忘録的に取り扱っているメーカーを集めて見ました。

 

 外付けHDD/SSDとか、光学ドライブ、今後のノート/デスクトップPC対策を考えて調べていましたが、USB-DACにはかなり効きそうですね。ちなみに、3.5インチの外付けケースにHDDを入れようとすると、12Vで2Aぐらい必要だと思います。SSDだと1Aぐらいでも大丈夫かな。光学ドライブだと、12V 3A以上は有った方が良さそうです。もちろん、ケースや使う物によっても違うと思うので、実際に選ばれる際は良く調べて下さいね。

 

 あと、DCアダプターの形状はけっこう違います。汎用品で売られているACアダプタは、ほぼ外形5.5mm、内径2.1mmですが、変換キットなどを使って変換出来ます。複数の機器で使う予定で困ったら外形5.5mm、内径2.1mmにしておけば、使い回し出来そうです。

 

 

AudioDesign
小出力:1Aモデル 5V/ 9V/12V  36,000円
小出力:2Aモデル  9V/12V  55,000円

DCアダプタ形状は注文時に指定。仕様は決まっている感じで細かいカスタマイズは無理そう。出力ノイズのデーターあり品質は安心?ただ、12V(2A)だと外付けHDDまでで光学ドライブは厳しいか。少し価格は高め。

 

共立エレショップ
12V(1A)  WP-906PS 1万円

ほぼ完成品の組み立てキット。1AだとHDDは厳しいと思いますが、ホントの自作をのぞけば、価格的にはNo1かも。

 

フィデリックス
小出力:電圧 3.3V-24V 対応、6W(13,143円)と2W(26,477円)、18W(33,143円)
ノート用:19.5V(2.3A) 12V(3.6A) 16V(2.7A) ? 46000-48000円

ほぼオーダーメードで注文生産。ノートパソコン用(MacBook PROも対応)の電源あり。12V(3.6A)だと光学ドライブもOKか。12-18Wで外付けSSD?値段は安め。

 

エーワイ電子(エルサウンド)
小出力:24V(1A)、15V(2A)、12A(3A)、9V(3A)、6V(3A)、5V(4A) 18,800円
汎用:12V(5A)  30,000円
ノート用:MacBook pro/air 対応モデル、各社ノートパソコン用/DC19.5V(4.62A) 32,000-48,000 円
PC電源用:PicoPSU-160-XT対応 12V10A (ピーク15A)  70,000円

なんと言っても120WクラスのPCならアナログ電源化出来るキットが素晴らしい。ノート用の電源も各種あり。12A(3A)で光学ドライブもOKかな。それに、基本の仕様はありますが、カスタマイズもお願い出来そうです。

 

JS PC Audio
小出力:5V(1.5A/2A/3A) 12V(1.2A/2A) 15V(1.2A/2A)  2-2.5万円
HiFIモデル:5V(1A) 9V(0.8A) 3.5万円程度

基本仕様はありますが、完全な注文生産です。部品とかかなり良さそうなのを使っている感じです。ただ、電源ケーブルのノイズフィルター購入しましたが、注文に追いついてないみたいで問い合わせのレスポンスも遅めでした。対応が悪い訳ではないです。念のため。

 

あと、ラトックも5V 1A の アナログ電源出していたのですが、生産終了みたいです。普通にDCアダプタとして供給するだけでなく、外付けUSB機器とPCの間にいれて外部電源使わないタイプの機器にも使えたので便利そうでした…と思ったら、2万円程度(定価の1/3ぐらい)の処分価格(2017/3月初め)で、ちらほら販売されていました!私も慌てて購入しました。 まだ、試して無いのですが落ち着いたらレポしたいと思います。他にも他にも何か見つけたら追加しますね!


SanDisk SSD Extreme PRO 960GB Amazonnで最安値に!

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 生産終了で後継モデルも無いため価格暴騰&市場在庫も枯渇した感じのSanDisk SSD Extreme PROですが、960GBが何故かアマゾンで暴騰する以前の価格になっています。 44,21円(2017/03/9 現在)は先年の夏以来の安値かと。納期1-3週ですが販売元もマーケットプレイスでなくアマゾンなので信頼しても良さそうです。

 

 

 しかも、アマゾンのトップページから検索しても何故か44,21円のページは表示されず、52,466円(在庫あり)の方に誘導されます。アマゾンって検索するとアマゾンが売りたい物が表示されますよね? ちょっと悩みましたが、エキプロはSATAのMLCタイプとしては最高&最後のSSDかと思って追加でポチりました。使わなかったらRAIDでもしよう(^^;)

 

Dropbox 1TB 3年プラン 特価 19800円! データのバックアップもコレでOK?

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 先日、Mac一式お借りしてすっかりPCオーディオ熱が再燃しています。ハイレゾとか購入も考えたんですが、再ダウンロードが何時までも出来る訳でも無いようなので、やはりバックアップがやはり必要かなぁ…と。手堅くHDDにバックアップを取ろうと思って準備したんですが、Dropbox Proo(plus) 1TB 3年プラン 19800 円の特価を見つけました(^^)/

 

 そもそもは、キャンペーンで貰った容量(40GB)の期限が迫っていたので、有料プランをみたら1TB!?の月額1000円から。1TBも要らないんですけど。。。と思ったんですが、音楽データのバックアップに使っても十分余るかも。1TBじゃあ足りないよ!という方でも、2TBで月額1250円です。

 

ちなみに、Dropboxご存じない方もいるかかも?なので、簡単に説明するとインターネット上に自分のハードディスクを持てて、自分のPCのフォルダ(Dropboxという名前になります)と勝手に同期してくれるサービスです。PC壊れてもネットにデータは残っているし、出先からでも自分のファイルをダウンロードすることも、他の人と共有することも出来ます。便利です。


 とは言え、すぐ1TBなんて使わないのに月額1000円かぁ…と思ったら、特価キャンペーン発見しました。

 

 

 年度末の特価みたいで、3/31までです。17%off 19800円なので、月額550円ですね。ボーナス容量無くなるのでDropboxからメールで優待きてましたが、2ヶ月無料だけ。。。明らかにこっちの方がお得だったので、さっそく自分も申し込みました。これで音楽データのバックアップだけでなく、普段のPC生活が維持できて一安心(^^)/ 

 購入したら、3/30まで1000円引きの割引券が貰えました。どうしようかな?と思ったら、英会話ソフトで有名なRosettaStone 82%オフで4980円!?割引き券ダメかな?と思ったら使えたので購入してみました。最近、改めて英語必要だと思ったんで勉強しよう。。。

偽物ケーブル情報! Nordost Odin2 InterConnect ご注意を!

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2015年秋に発売されたNordostの最高峰Odin2のインコネなんですが、久々に中国のサイト見たら。。。偽物Odin2電源ケーブルに続いてインコネの偽物ケーブルが出ていました( ・_・;) 以前のOdin(オリジナル)の偽物に比べて、写真をみると初めから精巧に出来ているようです。早晩ヤフオクなどにも出回る可能性があり、注意して下さい!

 

Odin2_fake4

 

RCAです。写真見るとかなり良く出来ている感じです。。。

 

Odin2_fake3

 

何故か今回は端末処理の様子が載っていました。しかし、ちゃんと接続されていないようにも見えますが???

 

Odin2_fake2

 

 RCAだけで無く、XLRも偽物ありました。こちらの偽物も精巧ですね。

 

Odin2_fake1

 

 ちゃんと箱の偽物も作ってあるようです。今回はオリジナルプラグだったので、登場には時間がかかるかと思いましたが、初めから精巧な偽物でさっそく登場しました。値段は300-500ドル程度でした。似ているのは写真だけで、届いたら写真と似ても似つかない物が届く可能性もありますが。。。しかし、中国の偽物作りにはホントに呆れますし、怒りを感じますね。

Marantz SACDプレーヤー SA-10 比較試聴レポ。

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 すっかり記事にするのが遅れましたが、昨年の秋に出たばかりのマランツ SA-10を聴きに行っていました。比較相手はEsoteric K-03xと相手に不足なし。遅くなったので記事かを迷いましたが、このご時世にオリジナルDAC開発に敬意を表してレポートしておきたいと思います。試聴後に色々な解説記事も出ていたので、一緒にまとめておきました。ちなみに、マランツは元々メカもオリジナルなので、SA-10はDACもメカもオリジナルという希有な存在です(^^)/

 

Sa10_1

 

 伺ったのはノジマのオーディオ専門フロア(ノジマスクエア)です。初めて訪れたときは予想外に広くて立派な試聴室で驚きました。意外と掘り出し物があったりします。お邪魔したときは、Magico S1 (中古?)がデモされていました。ちょうどMagicoのS1も聴いてみたかったので、嬉しかったですね。

CDP:Esoteric K-03x& Marantz SA-10
プリ:Esoteric C-03Xs
パワー:Esoteric S-03
SP:Magico S1

と機器に不足はありません。

 

Sa10_2

 

【外観など】
 SA10はいつものマランツデザイン。紫のイルミネーションランプが気になりますが、ちゃんと消せるようです。マランツは伝統のデザインでブレがなくて良いですね。中も銅板が多用されたバブル以前の高級機種のような構造みたい。定価60万ですが、製造コスト的な面からは海外製品だと考えられないC/Pの良さですね。

【機能】
 当たり前のようにUSB-DAC機能搭載です。また、DACのfilterやDither、NoiseShapeなどを調整して音を好みな方向に調整出来るようになっています。ただ、試聴時はCD/SACDのみ、設定は標準設定で聴いています。なお、メーカーの説明をみると、DACはPCMを1bit DSD信号に変換して、D/Aしているようです。たぶん、X-01 D2 の AD1955 と同じようなタイプみたいです。

【リンク&レビュー記事
マランツのHP
PhileWeb SA10 レビュー DAC技術解説
ステレオサウンド 開発者インタビュー(前編) 開発者インタビュー(後編)
AV Watch 解説(主に技術とハード)記事


【音質インプレッション】

 K-03xとの比較になります。ちなみに、K-03xはK-03の進化版で、Esotericお得意のVRDSメカに旭化成AK4495Sを組み合わせたモデルで定価は90万円。2014年7月発売ですが、このクラスでは定番という感じかな?XからKシリーズにかわり旭化成DACが採用されましたが、モデルチェンジして末尾にx付くあたりからDACの使いこなしも進んでいるような印象です。


美空ひばり/川の流れのように
 解像度もS/Nはやや低下するが、音が滑らかなのが印象的。ボーカルの口元は下に下がって感じる。レンジ的には低域の伸びは互角以上だが、高域の伸びはK-03xが優勢か。空間は左右はあまり広がらないが、前に来る。音像は大きめになるが、実体感高く力強く魅力的なボーカル。

川江美奈子 letters
 ボーカルの音像は肥大気味。ただ一歩前に来るのであまり違和感は無いです。音は左右に広がらないが、前には来る感じ。けっこう音が力強いです。

Rodrigo Y Gabriela
 う~ん。。。こういう曲少し苦手かも。ただ、K-03xで聴いてもパッとしないので、試聴時のシステムが変わればカバー出来る部分もありそう。解像度、情報量、低域の沈み込み、キレがK-03xに比べて少し甘いのが、そのまま出てしまって残念な感じでした。

Celine Dion A New Day Has Come SACD

 空間が前後左右共に拡大し、一気に広がりが出ます。同時試聴したK-03xだけで無く、手持ちのX-01D2やdCS Scarlattiに比べても、CD再生とSACDの方が大きい感じ(SACD再生が素晴らしい)ですね。やはり音像は大きめですが、CDの印象に比べるとコンパクトですね。温度感も力感もあり、ボーカルは実体感く優秀でした。

VH1 Divas Live SACD
 聴いていて楽しいですね。K-03xに比べると、SACDではかなり改善していますが、まだ空間は狭め。比べると解像度や定位も甘くて、音像は少しぼける感じがあります。しかし、力感はあって、温度感も色彩感もK-03xより上手。音も滑らかで角が取れた感じで好印象です。キレも甘くなる感じですが、リズム感はまずまずで、音楽のノリは良く感じました。

Gloria Estefan Greatest Hits SACD (Stereo盤)
 やはり楽しい。音のキレもあるが、少しゆったりした曲調で、少し演奏は大人しく感じる。ボーカルは色濃く魅力的。

【まとめ】

 音がなめらかでアナログ的と言うのでしょうか。温度感も高く音も前に来るので、力強い音像と合わせて、聴いていてとても楽しいCD/SACDプレーヤーでした。CDを聴くとK-03xに比べ弱いかな?と言う気もしてしまいますが、価格的なライバルはK-03xの弟機種(K-05x)なので仕方ないところかも。SACDはK-03xより良かったですね。試聴したのは2016/11月初めなんですが、この時点で注文殺到していて既に2-3ヶ月待ちという人気振りでした。それも分かるような魅力的な機種ですね(^^)/

Crystal Cable Ultimate Dream 気になる。。。

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 2016年末に新しく発表されたCrystal Cable Ultimate Dreamですが、今のところ電源ケーブルだけが発売されています。AbsoluteDreamの電源ケーブルが良かったのでコレは導入決定!という感じですが、気になるところが。

 

Ultimatedream

 

 UltimateDreamの構造です。今までは4本だった単結晶(Monocrystal Silver)をコアとした線が6本に増えて、真ん中にSiltech お得意のSilver-Gold コアが採用されています。大幅に迫力増していますね。でも、何でアレ?と思うのかと言えば。。。

 

Tripleclown

 

 それは、このSiltech の最新&最強ケーブルなTripleClownで、今までのSilver-GoldからMonocrystal Silverに移行していたから。メーカーの説明では、究極の性能のために金額を度外視して過去最大径のMonocrystal Silver導体を採用したぜ!とか謳われています。ちなみにですが、SiltchとCrystalは夫婦会社(CEOが夫婦)だったと思いますが、今は同じ会社になったみたい。officeの電話番号は微妙に違いますが、住所は一緒。工場の住所と電話番号は同一になってます。あと、お二人のインタビュー記事みつけました。ブランドの性格とか分かるかも。それなのに、以前からMonocrystal Silverを採用していたCrystalがSilver-Gold コアを使うのは先祖返りみたいな感じで不思議???

 

 ただ、説明を読むとグランドループノイズを減少させるために必要とか書いてありました。そこで、テクニカルサポートにメールしてみたところ、中央のSilver-Gold コアは接地抵抗を下げるために必要で、音質的な面には影響しないとのこと。でも、音質的に関係ないのにわざわざ高価なSilver-Gold導体使わなくても良いような気も(^^;)

 

 ついでに、TripleClownとの違いについても質問してみたところ、どちらもトップレベルの性能だが構造に違いがあり、それが音の違いになっている。TripleClownはグランドの切り替えが出来る。両方とも自分のシステムで試して欲しいとのことです。…って、そんな簡単にこんな恐ろしいケーブルを両方とか試せませんから(^^;)

偽物ケーブル情報! Crystalcable AbsoluteDream ご注意を!

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 Crystalcable AbsoluteDreamですが、中国の大手サイトに以前から偽物ケーブルが出ています。先日ご紹介したOdin2に比べると若干お粗末ですが、今後にヤフオクなどに出回る可能性があり、念のためご紹介しました。毎度ながら、偽造天国な中国には呆れますね。。。

 

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 AbsoluteDreamは、ほぼフルテック端子そのままなので、遠めからだと真贋分かりにくいですね。RCAも出ていました。

 

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 しっかり電源ケーブルも偽造されています。

 

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 もちろん、スピーカーケーブルも。 偽造フルラインナップ。。。

 

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 どれも同じ線を使っているみたいですが、アップにするとお粗末な感じ。ただ、インシュレーター(ただの飾りか?)は、ちゃんと似せてきていました。だいたい300-500ドル程度でした。注意すれば大丈夫かと思いますが、お気を付け下さいね!

Argento Audio Flow Master Reference XLR & Nordost TYR2 Interconnect Augline Horus NEO 比較レビュー

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 気になっていたArgento Audio Flow Master Reference XLRを聴く機会を得ていました。同じタイミングで、NordostのTYR2もkazutoさんからお貸し出し頂いたので、手持ちのAugline Horus NEOと一緒にじっくり聴き比べておりました。これも半年ぐらい前になってしまいましたが、自分としてもFMRは気になるケーブルだったのでレビューしておきますね。何かの参考になれば嬉しいです。

 

Fmr_horus_tyr2

 

Fmr_horus_tyr2_2

 

【試聴したケーブルについて】

# Argento Audio Flow Master Reference XLR(FMR)
 Argento Audioは新星のごとく登場したイメージですが、トップモデルのFMRもう10年選手ですね。時のたつのは速いなぁ。。。新製品の話も聞かないなぁと思ったら、メーカーのHPも更新されていないようです。特徴は、導体の銀線を磨き上げていることで、XLRのインコネは3本が別々な線になっています。デモ機をお借りしたのですが、ちょっと疲れた感じでした。試聴した時の定価は96万円(1m)でした。

 

# Nordost TYR2 InterConnect
 2012年に登場した新しいNorse 2 Series の最上位モデル。Norse 2の知見を元にValhalla2とOdin2がバージョンアップされたそうです。メーカーのHPはこちら。発売当初にTYR2スピーカーケーブルを手に入れてましたが、好印象だったので気になっていました。Kazutoさん感謝です(^^)/ 試聴時の定価は、26万円(1m)でした。

 

# Augline Horus NEO
 我が家のど定番なオーグライン。過去に繰り返しレビュー(その1)レビュー(その2)もしています。今回は比較のために登場。導体は金銀プラチナの合金で、自前で合金を作れるのが強み。以前に伺ったときはメープルリーフ金貨とか溶かしてました。なんてもったいない。。。ちなみに、これはシールド強化型のNEOタイプ。Ptの配合が増えている+αに比べてエネルギッシュな印象です。試聴時の定価は、57万2千円(1m)でした。

 

【音質レビュー】

 

# Argento Audio Flow Master Reference XLR

Gloria Estefan Greatest Hits SACD (Stereo盤)
 音場は左右は十分に広くパーンって広がる感じ。少し静的な感じで、もう少し前に音が来て欲しい気がする。前後はやや浅め。期待したほどS/Nが良くない。情報量や解像度も思ったほどでは無い。音像はかなりコンパクトで口元は小さいが、立体感弱く音像は少しぼける。温度感はややCool、モノトーンという事はなく色彩感はノーマル。レンジは上下共にもう少し伸びて欲しい。高域に僅かな強調感を感じる。スピード感は優秀だが、やはり静的な感じでキレやリズム感は弱め。

Rodrigo Y Gabriela
 レンジは十分と言えば十分だが最低域の沈み込みはもう少し欲しい。音像はぼける。こういう曲には相性が良くないか。キレや迫力が無くなり、モッサリした演奏になる。ただ、弦の響きはきれい。思ったより温度感もあって、ほぼニュートラル。

川江美奈子 letters
 やはり高域やや硬い感じ。音像は十分小さいが、立体感はもう少し欲しい。ピアノの弦の位置とかよく分からなくなっている。

美空ひばり/川の流れのように
 S/Nが弱いからか?どうも高域の僅かな硬さが気になる。ただ、こう言う曲調には合う。ボーカルは締まった音像だが、空間系の常として実体感がイマイチ。音場の左右は十分でスパッと広がる。ただ、前には音が広がらない。やはり奥行は浅め。

Frank Sinatra Duets
 口元は小さい。ボーカルの表現力は伝わってくる。実体感はもう少し。ただ、スモーキーな雰囲気があって悪くない。

 

# Nordost TYR2 InterConnect

Frank Sinatra Duets
 温度感はやや上がりボーカルの実体感は増している。左右はFMRの方が広い。TYR2の方が音が前に来る感じはある。S/NはFMRと比べて低下するが、音数は多く感じる。解像度や情報量はFMRと比べて遜色ない。音像はやや大きくなるが、力感は意外とある。立体感はFMRより少し良い。

美空ひばり/川の流れのように
 やはりS/NはFMRに比べ悪くなる。音量が上がって五月蠅くなる感じ。音像もFMRより大きいが、力感あり実体感はいい。レンジは上の伸びは十分。下はFMRより浅い。比較的前にも音は来るが包まれる程では無い。

川江美奈子 letters
 解像度や情報量はFMRと比べても遜色ない。温度感はFMRより高くなっている。音像はFMRに比べ大きい。

Rodrigo Y Gabriela
 FMRよりスピード感、キレはいい。曲が速くなったように感じる。解像度・立体感もFMRより良い感じ。ただ、低域はFMRより浅い。低域が出ていないので、スピード感やキレが良く感じるのかも。弦の響きは柔らかい。高域の硬い感じもない。

Gloria Estefan Greatest Hits SACD (Stereo盤)
 FMRより音数は多いか。ただ、その分はS/Nが落ちている。スピード感はFMRよりいい。力感もあり音に弾力感がある。

 

# AugLine Horus NEO

Gloria Estefan Greatest Hits SACD (Stereo盤)
 音色はTYR2に近い。温度感はTYR2と同じかやや高め。やや暖色気味。最低域は沈む。FMRより沈んでいる。高域の伸びも十分。スピードやキレはいい。音がバンッと弾ける感じ。リズム感もUPし、躍動感がある。音数はTYR2より多めになるが、S/NはTYR2より明らかに、FMRより良さそう。情報量や解像度はTYR2より良くなっている。左右はTYR2と同じ程度。前後感は明らかに良く、立体感は改善する。

川江美奈子 letters
 情報量などTYR2に比べ一段上。ピアノの弦も分かるようになる。音像はTYR2よりコンパクト。実体感もある。

 

【まとめ】

 試聴にあたってはFMRを数日繋いだ状態で、試聴前にDACからエージング信号流してから試聴に入りました。TYR2とHorusNEOは、繋いでDACからエージング信号流しただけでチェック開始しました。HorusNEOは散々聴いているので問題ないですが、TYR2には少し不利だったかも。 

 

 FMRは典型的な空間系で、パーンと左右に広がる空間は素晴らしかったですね。ただ、Crystal AbsoluteDreamやNordost Odim/Odin2に慣れてしまっているのと、期待値が高くて評価が辛くなった感じがします。Flowでも感じたが、インコネより電源ケーブルの方が相対的に良いのかも?SPケーブルは良いのかも知れない。空間系として音像が弱いのは仕方ないところかも。S/Nが思ったほどでない(とは言えTYR2よりは良い)のが足を引っ張っている感じですが、3本平行になっているのを撚ってしまえば(さすがに借り物では出来ませんでした。。)アッサリ改善しそうです。あと、かなり疲れた感じになっておりフレッシュな製品だと、もう少し性能良さそうな気がしました。

 

 TYR2は全体のまとまりが良かったです。Nordostは空間系の典型というイメージでしたが、Norse 2から音像表現とか弱点を潰してきた感じです。この中では、S/Nがイマイチな感じがありますが、比較相手が悪かったかも(^^;)

 

 HorusNEOは、さすがの安定感。高いS/Nに加え、空間表現と音像表現のバランスに加えて、高い躍動感は特筆すべきポイントですね(^^)/


新 LINN Klimax DS 3 降臨!?

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 今回は2016年秋にモデルチェンジした、新しいLinn Klimax DS 3のレポです。前回、Klimax3世代(DS/K、DS2、DS3)の試聴をしたのですが、新しいDS3は思った以上の出来でした。そこで、今回は自宅で試させて頂いたのでdCS Scarlattiとの比較になります。

 相変わらずバタバタで前回からすっかり時間がたってしまいましたが、記事に出来てないネタはタップリあるので頑張って更新していきたいと思っています。相変わらずな調子ですが、本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

Klimaxds3

 

 見た目的にはDS/Kと一緒ですが、最新のLinn Klimax DS 3です。まさか自宅で試すことになるとは色んな意味で思っていませんでした(^^;) 今回は中古の出物があったDS/KとDS3です。先日お邪魔した銀座のS店のスマートな店員さんが、NASなど持参でセッティング下さいました。感謝!

 トップバッターはLinn Klimax DS/K 店頭で聴いたときはかなり好印象だったので、期待大です。良ければ、DS/Kを導入してDS3にアップデート。RENEW DS(旧基板を別な箱に入れて、2台目のDSになる)も…とか妄想しながら試聴開始。ちなみに、Scarlatti の DACをどかして試聴しています。

 

# Linn Klimax DS/K 

美空ひばり オリジナルベスト 50 (川の流れのように・愛燦々)
左右は十分に広がる。音は前には来ない。ステージは後方に展開する空間表現。音像の定位感は凄い。しかし、細部が出てない。音像の力感・存在感は弱い。情報量が足りないか。上下のレンジももう少し伸びが欲しいところ。S/Nはいい。

Gloria Estefan ベリー・ベスト (1-2-3 他)
けっこうキレはあり、スピード感はある。ただ、どうも静的でリズム感はイマイチ。なんかノリが悪い。演奏が打ち込みみたいな感じに。

Rodrigo Y Gabriela 
最低域の沈み込み浅い。分解能も低く団子になる。音も前に来ない。

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルのみ)
音像は大きいが、定位はビシッとして揺らぎない。サ行はやや目立つ。高域に少し響きがのるか???

Katherine Jenkins Ultimate Collection
スケール感はイマイチで、こぢんまりした印象に。音自体はきれいで、曲調にはあっている。

WANNA BE THE PIANO MAN (槇原敬之、Sowelu)
温度感まずまず。音色はややモノトーン気味。

エンヤ オールタイム・ベスト
可も無く不可も無く。音場は後方展開で、前には音が来ない。音が一気に来るとクオリティが落ちる。

 

…う~ん。なんか期待外れな感じでした。ご存じの通り端子部に張り出した屋根が邪魔で、電源ケーブルは純正でドーピング無しと言うこともあると思いますが。。。おかしいなぁ。

# Linn Klimax DS 3

美空ひばり オリジナルベスト 50 (川の流れのように・愛燦々)
体感上のS/NはDS/Kと同じくらいだが、音数は増えており実質的にS/N向上か。空間はDS/Kより左右に広がる。音が前に来ないのは、DS/Kとあまり変わらず。ボーカルの音像は深く濃くなり、実体感が良くなる。上下のレンジも少し広がっている印象。

Gloria Estefan ベリー・ベスト (1-2-3 他)
DS/Kよりリズム感はいい。ただ、箱庭的で中央に音が集まる感じがあるのと、やはり音が整いすぎて打ち込みみたいに感じる。どうにも演奏にノリノリな感じや熱気が感じられない。

Rodrigo Y Gabriela 
最低域の沈み込みは、DS/Kとあまり変わらない。ただ、情報量が増え細部まで出るようになっている。音はDS/Kより少し前に来る感じ。

川江美奈子 Letters (ピアノとボーカルのみ)
ボーカルはややかすれ気味の声になっている。

Katherine Jenkins Ultimate Collection
DS/Kに比べスケール感は大幅アップ。こういう曲だとかなり良い。

WANNA BE THE PIANO MAN (槇原敬之、Sowelu)
温度感もアップして、カラフルになっている。

エンヤ オールタイム・ベスト
音があまり前に来ないので包まれる感じは薄い。音が一気に来てもクオリティが下がる様子はない。

【まとめ】
 DS3はDS/Kより明らかに良いですが、もう一声欲しいところ。DSはトランスが内蔵されており、クリーン電源とか通さない方が良いみたいなので、Kojo fairly Mk2から壁コンに変えてみたところ、最低域は少し沈む感じに。ただ、奥行きは狭くなりイマイチ。他にアースを浮かしたり色々と変えていくと、けっこう変わるので電源回りには敏感なようです。また、今回はNASと直結なので、Hubを通すとまた良くなるとのこと。

 

 実際に家で聴かせて頂いて確かにDS3は凄いと思ったんですが、どうしてもリズム感や熱気が希薄なのが気になり、今回は導入を見送りました。dCS ScarlattiからLinn Klimax DS3に変更して、ラックがスッキリするか!?と思ったんですが、ダウンサイジングはかないませんでした(^^;)

Constellation CENTAUR MONO 試聴レビュー

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 オーディオ界のドリームチームを集めて企画されたコンステレーション オーディオ。日本ではStellaが扱っています。その中間グレード(と言っても弩級ですが)のパワーアンプを試聴していました。2015年の夏に。。。記事にしようしようと思ったまま一年半経過(^^;) 既に後継機が出ていますが、なかなか機器のレビューは見かけないので、サラッと記事にしておきました。何かの参考になれば。

 

Centaur_mono

 

 左右に組であるデカい箱みたいなのが、CENTAUR MONOです。間にあるAyre VX-Rがコンパクトに見えますが、CENTAURが巨大です。奥行控えめなのが救いですが。。。 もちろん、この世にVIOLA Bravoとかありますが、ウチでは仮設置も無理(^^;) 重さは片方で46.7kg、パワーは500watt(8Ω)、ゲインは26db(ConcentrationDirect 14db)です。迎え撃つAyre MX-RとVX-Rは、非力だと思っていましたが、重さ23/35kg で、パワーは 300/200watt(8Ω)でした。単純に合計すると、重さ81kgで500wattとなり互角みたいです。Ayreコンビのセッティング重くて大変な訳だ。。。

 

【外観&機能】
 見た目的には、でっかいアルミの箱です。シンプルなデザインですが、存在感は凄いですね。面白いのは、入力が2系統有って通常の入力(XLRとRCA)と、Constellationのプリ専用のダイレクト端子(XLR)が分かれているところ。Line Stage Gain Module が組み込まれていて、他社のプリであれば、このモジュールを通るようにされています。このモジュールをバイパスすると、14dbとかなり低いゲインとなります。したがって、Constellationはパワーアンプのゲインをかなり絞り、プリを高出力にしていると思われます。そうなると、コンステレーションのプリだけ使うのは難しいのかな?
 今回試してみたかったのは、このダイレクトモード。普段はDACの出力を2Vにしているのですが、これを6Vにするとちょうど良いのでは???との期待です。

 

【音質インプレッション】
 まずは通常の入力から。ちなみにSPケーブルはバイワイヤで繋ぎました。とても音が上品かつ繊細でスムーズです。嫌な音は出さないタイプですね。AyreのMX-RとVX-Rのセットに比べても、S/Nは一段上で、解像度やや向上し情報量が増える感じなのが驚きです。レンジは上下とも互角な印象ですが、低域の量感は増す印象。音像はもボーカルの音像シッカリで好印象。温度感は下がると言うほどでは無かったです。空間も左右はAyreに負けずと広がります。
 一方で、音は前に来ない感じで後方展開気味の音場です。また、Ayreに比べるとキレはやや低下し、スピード感も少し鈍る様子。ロドリゴとかは、音が柔らかいというか腰が無い感じになってしまいました。

 

 さて、本命のダイレクトモードです。モジュールをバイパスして、スピード感や力感が増せば…と期待して試聴開始です。念のためDACの出力は2Vでプリのボリュームを上げる場合と、DAC出力を6Vに上げるパターンで試しました。実用的には、どちらも使用出来ましたが、どちらもパッとせず。。。確かに、力感やキレは多少は改善するのですが、Ayreに比べると物足りないレベル。やはりAyreはキレやスピードは一級品みたいです。一方で、美点だったS/Nなどが悪化して、ザラザラとした質感で全く違う印象になってしまいました( ・_・;) もちろん、推奨される接続では無いので文句言えないですが(^^;)

 

【まとめ】
今回試した印象からは、Line Stage Gain Moduleは相当強力で、音を磨き上げて美音にするようです。ケーブルで例えると、Stealth Indraのような脚色を感じました。とは言え、AyreのMX-R/VX-R コンビが相手でも、勝るとも劣らない基本性能はさすがの一言。普通はセットで使うと思いますが、パワーだけならCHみたいな高解像度バリバリなソース機器を、パワーアンプダイレクトで使うとかだとちょうど良いのかも知れません。

TiGLON インコネ MS-DF12X 試聴レビュー

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 良さそうなインコネがあったので、試聴させて頂きました(^^)/ マグネシウム合金で有名なティグロンの2016年夏発売の新製品。定番のマグネシウムシールドと、導体に「ディップフォーミング無酸素銅(DF-OFC)」を採用したのがポイント。もちろん導入を考えて、今回もガッチリ試させて頂きました。感謝です(^^)/

 

Msdf12x

 

【構造・外観など】
写真の内側、黒い方がTigLON MS-DF12Xで、外側の白い方がNordost ODIN2です。メーカーのHPはこちら。ちなみに、同じシリーズで、RCAのMS-DF12R、SPケーブルのMS-DF12SP、電源ケーブルのMS-DF12Aと全て出揃っています。型番からモデルが分かりやすくて良い感じですね。ちなみに、定価¥32,000でした。

 

マグネシウムシールドだと思いますが、内側に金属リボンが巻かれているみたいです。導体に「ディップフォーミング無酸素銅(DF-OFC)」で、この製法は米GE開発の歴史ある技術で、温故知新的な導体ですが、製造している昭和電線のHPをみると純度は4N以上で、導線表面もなめらかとのこと。

ケーブル自体の印象としては、太すぎず細すぎず。あるていど弾力はありますが、普通に曲げられるので取り回しは良かったです。端子はNEUTRIKの標準品で必要十分な感じでした。

 

【試聴にあたって】

  • TiGLON MS-DF12X ¥32,000
  • Nordost ODIN 2 $24,000

 

DACとプリの間で試聴しました。もちろん、導入も視野に入れての試聴なので、リファレンスが比較相手。したがって、容赦なく上記の対決になりました。

 

【音質レビュー】
 まず、S/Nは素晴らしいと思いました。残念ながらODIN2には及びませんでしたが、クラス的には出色だと思います。マグネシウムシールドの効果でしょうか。スピード感も良くて、リズム感は保っています。ただ、ロドリゴを聴くと低域は解像されずに団子状になってしまっています。キレも甘い感じでした。

 レンジ的には、上はもう少し下はもっと伸びて欲しいところ。しかし、やや高域に響きがのる印象もあり、高域はそれほど不足は感じないかもしれません。

 情報量や解像度はやや物足りず、三次元的な定位は甘くなります。
しかし、音数はある程度保たれており、スカスカした感じにはならない。音の質感はなめらかで好印象。温度感や音色は自然でニュートラルでした。

 空間系と言うより音像系で、空間は左右2回りぐらい狭く感じますが、音は結構前に来て、音像は少し大きめですが、力感あり楽しい感じです。

 

【まとめ】
 大型スピーカーだと低域のレンジが問題になるかもしれません。しかし、ブックシェルフとかなら気にならないレベルかも。音作りとして、全体のバランスは悪くない印象です。この導体はウエスタンエレクトリック製アンプの内部配線にも使われていたとか。そう聞くと、最新機器だけでなく名機と言われる味のある機器にも相性良さそうですね(^^)/

石川さゆり おすすめCDアルバム(^^)/

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 石川さゆりは、ホントに情景と情念が凄いですよね!彼女が歌い出すと、歌の情景が一気に広がって、主人公の情念がぐぐっっと迫ってくる気がします。しかも、いつまでも本当におきれいだし、上手に年を重ねているなぁと思います。元々大好きでしたが、さらに好きになってCDを買い集めたのはStereoSound誌(No173 2009/12)のインタビューを読んだのがきっかけでした。

 

 このインタビューで強く記憶に残っているのは、歌を上手く歌うというレベルを超えて、最終的なアウトプットである作品(CD)のクオリティまで、キチンとこだわられているということ。収録時も、単に自分が歌うときだけスタジオに行くのでは無く、伴奏だけの収録でも隣で歌うと演奏が良くなるから、出来るだけスタジオに行かれるそうです。そりゃ演奏する方も隣で石川さゆりさんが歌ってくれたら、演奏にも力が入りますよね。しかも、ご自身もTANNOY Edinburgh(名機!)というスピーカーを愛用されていて、ヘッドフォンもゼンハイザー HD560をお使いだとか。自分のCDも、ラジカセでもヘッドフォンでも大型スピーカーでも、どれで聴いてもちゃんと良い音で聴けないとダメ!と。歌手の方で、ここまで自分のCDを自分の作品としてこだわられる方は少ないのでは無いかと思います。

 

 そんな彼女の名曲達、天城越えや風の盆恋歌、朝花、夫婦善哉etcを改めて聴きたくなって、手持ちのCDを聴き比べたのでレビュー&おすすめCDのご紹介をしておきますね(^^)/

 

Ishikawa_sayuri_cd1_2

 

 聴き比べは一番の大好きな「津軽海峡冬景色」で行いました。左の2作品、20周年記念全集『道』石川さゆり ベスト・コレクション 1977-1996  は、デビュー当初の音源が使用されていました。音質的には、ベスト・コレクションの方が聴きやすい感じです。他に初期の音源で良いのは無いかな?と思って、新たに購入したのがこちら。

 

 

 最後に天城越え(1886)が入っているのは無理矢理感がありますが、1973-1978まのデビュー当初の曲が中心。2枚組40曲というボリュームで、石川さゆりのアイドル?時代を堪能したいという方は、こちらのアルバムがお勧めです。CDの音質もかなり良くて、石川さゆりの若いときの歌声が鮮やかによみがえります!これもかなりお勧めです(^^)/ とりあえず有名曲だけオリジナル録音で聴きたい!という事であれば、石川さゆり ベスト・コレクション 1977-1996が聴きやすい音質になっていて良いかも。

 

 初めの写真だと右側が新しい音源でした。一番手前は、ステレオサウンドから出たフラットトランスファーで高音質を謳うお高いCD-R(完売)です。音質的には、25周年記念大全集とステレオサウンドのCD-Rが、ほぼ同レベルという感じでした。

 

 この25周年記念大全集は、1998年発売でCD3枚組39曲収録。ボリュームもさることながら、なんと初期の29曲が新録音されています。つまり、ほぼ新作アルバムと同じ。録音やマスタリングも通しで行われたと思われ、音質も非常に整っており全編で高品質です。今からだと中古しかないですが、状態の良いものがお買い得価格であれば、非常に強くおすすめします。もちろん、40周年記念CD BOXも悪い訳ではないですが、すでに45周年記念CD BOXが出ているので、今から購入する必要は無いかも。

 

 カバーetc含めて一通り聴きたい!という事であれば、45年記念CDボックスがDVDもついていて良いかも。CD5枚組+DVDという豪華仕様。ちなみに40周年はCD5枚組(DVDなし)でした。下でもご紹介する「20世紀の名曲たち」のベスト1枚あり、「X-cross」シリーズからも数曲入っているので、とりあえずコレを買えば大丈夫な感じですね。

 

Ishikawa_sayuri_cd4

 

 続いて、オリジナルアルバムなどを。X-CrossX-Cross 2は、それまでにない試みで、奥田民生、椎名林檎など色々なアーティストの方とコラボ作品。定番の名曲達が凄すぎるので、豪華コラボもパワー不足?とも思いますが、違う石川さゆりの一面を聴けて面白いかも。もちろん枠を広げようという活動もすばらしくて、2017/7/19発売予定のX-CrossⅢは、小渕健太郎(コブクロ)他とのコラボで、かなり期待出来そうです(^^)/

 

 

 また、レコード会社を3社またがって続けられたカバー集 20世紀の名曲たちは、3枚セットのアルバムが再発売されて手に入れやすくなっています。埋もれかけている名曲を発掘しようというコンセプトは素晴らしく、内容的にもバッチリ。ただ、性格も良くて優しい石川さゆりさんは、原曲に遠慮しているような感じで。自分のモノに出来ていないというかしていない感じなのが、少し残念なところ。良くも悪くも完全に自分の歌にしちゃっている、美空ひばり(ミソラヒバリ カバーソング コレクションお勧めです!)とは違う感じです。

 

 一方で、2000年から発売された数年おきに発売されたオリジナルアルバムのさゆり Ⅰ/さゆり Ⅱ/さゆり Ⅲ/さゆり Ⅳはかなりお勧め。ただ、もう1~3は絶版でプレミアも付いてるので、上のBOXとか制覇された方だけで良いかとは思います。4は普通におすすめ。そろそろ絶版?とも思うので、プレミア付く前にどうぞ(^^)/

 

Kojo クリーン電源 強化!

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 個人的におすすめクリーン電源の光城精工(Kojo)さん。電源周りの記事は、以前にまとめ記事を書いていますが、他にアキュフェーズからPS-520(510VA)とPS-1220(1200VA)、ラックスマンからもES-1200(1200VA)という補正タイプが発売になっています。ただ、両方とも使用している壁コンセントが四角い2連タイプで交換などは難しいそう。価格的にも、PS-520でも定価40万円、ES-1200(クリーン電源なのにスイッチング電源使用!?)は58万円。。。

 

Kojo_aray_fairly

 

 Kojoは電研を引き継いだリジェネレーター(電源再形成)方式です。補正するぐらいなら作り直した方が良いのでは?と言う考えもあって、手持ちのKojo クリーン電源を強化して貰うことに。ちなみに、手持ちにはDA-7050T(500VA)が2台、Fairy Mk2(200VA)、Aray Mk2 SE(1200VA)の4台ありますが、Aray以外は中古入手。でも、カスタマイズなど分け隔て無く対応して頂けて助かります。

 以前にもDA-7050Tで103V化やアイソレーション追加など対応して頂いたのですが、今回はFairy Mk2(写真右)とAray Mk2 SE(写真左)を。カスタマイズのメニューとしては、出力電圧調整と使用している壁コンセントの変更をお願いすることに。ちなみに、商用電源の範囲は95-107Vを維持することになっており、我が家の壁コンを測定すると103Vでした。むか~しハンコックさんとPS AUDIOの電圧を変えて試した実験からは、100V-> 103V-> 105V-> 107Vと上げていくと力感やキレが良くなる印象でした。電圧はもっと高くしようかとも思いましたが、機器の負担、壁コンからの出力と合わせる意味もあり103Vでお願いしました。

 

Leviton

 

 元々の壁コンセントは全てPS AudioのPowerPorでした。交換先はレビトンの特注品です。インレットは、ArayがFURUTECHのINLET-G、FairyMk2がFI-10(R)で、今回は変更しませんでした。FI-10のロジウムメッキは少し気になるのでケーブル落ち着いたら、
ETP-600CUINLET-GPower Inlet Rに変えようかとも。ちなみに普通に手には入る壁コンセントだと、ベリリウムのOyaide R-1かルテニウムのリプラスが良さそうです。R-1は比較的メリハリ系ですが、使いやすく無難な印象です。モカさん情報だと、RWC-2RCはけっこうナチュラル系で良さそうですが、ちょっとお値段が(^^;)

 

 

 サポートさんは以前も神対応でしたが、今回もとても良くして頂きました。GW前のタイミングでしたが、数日で作業して戻して頂けました!梱包も厳重でした!感謝です(^^)/ 

 

Kojoup1

 

 少し落ち着いての感想ですが、やはり力感や温度感、全体の情報量など改善しましたね。両方一緒に行っていることもあり切り分けが難しいですが、力感やキレの向上は電圧の調整が影響しているかな?

 

 記事を書いたときは、AmazonのAray6(販売元もAmazon)が妙に安かったです。詐欺的なマーケットプレイスあるようなので、Amazonのマケプレは購入先要確認!です(^^;)

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